自社ECサイト運営に必要な費用や成功させるコツを解説!

著者:佐々木 理人
JT、株式会社I-neを経て、株式会社Venture Oceanを創業。
株式会社I-neで新規立ち上げした「YOLU」は1年で売上70億、ドラッグストアのシリーズ別シェアNo.1になる。
市場調査、コンセプト策定、新規事業立上げが得意。
「ECサイトの売上が伸び悩んでいるけど、コンサルに依頼するといくらかかるのか分からない」「どのコンサル会社を選べばいいか判断できない」「費用対効果が見込めるか不安」
このような悩みを抱えているEC事業者の方は少なくありません。
ECサイトの重要性は理解していても、いざコンサルを依頼しようとすると「月額いくら必要なのか」「良いコンサルの見分け方がわからない」といった壁に直面するものです。
実際、ECコンサルティングの費用は月額5万円から100万円以上まで幅広く、サポート内容や企業規模によって大きく異なります。限られた予算で最大の成果を出すためには、各サービスの費用相場と良いコンサルを見分けるポイントを正しく理解することが不可欠です。
そこで本記事では、ECコンサルティングの費用相場と詳細な内訳、そして良いコンサルを見分ける方法について、2025年最新版としてわかりやすく解説します。失敗しない選び方からEC売上を伸ばすコツまでご紹介しますので、ECサイト運営の参考にしてください。
目次
1. ECコンサルティングの費用相場

ECコンサルティングの費用は、サポート内容や企業規模、契約形態によって大きく異なります。
全体の費用相場
一般的な相場: 月額5万円〜50万円(依頼内容によって変動)
おおよその目安
- 月額20万円〜40万円: 小規模支援(広告運用やCRMなど特定領域のみ)
- 月額50万円〜100万円超: 一貫支援(戦略設計から運用代行、分析・改善提案まで)
依頼する内容が増えれば増えるほど料金が高くなります。
企業規模別の費用相場
小規模・スタートアップ向け: 月額6万円〜40万円
- 月額25,000円からのプチコンサルプランもあり
- 特定分野への限定的なサポート
- 広告運用やCRMなど個別施策の支援
中規模事業者向け: 月額30万円〜70万円
- 戦略策定+実行支援の一部をカバー
- 複数チャネルに対応可能な専門チーム
- 効果的な提案と実施
大規模事業者向け: 月額70万円〜100万円以上
- ブランディング、CRM構築、デジタル施策一気通貫
- 総合的なEC事業支援
- 複数のコンサルタントが関わる
2. ECコンサルティングの料金体系

ECコンサルティングの料金体系は主に3つに分けられます。
月額制(固定価格制)
毎月決まった報酬を支払う体系で、最も一般的です。
メリット
- 毎月の費用が一定のため、予算を組みやすい
- 長期的な支援を受けやすい
- 総額が明確で計画を立てやすい
デメリット
- 成果にかかわらず費用は一定
- 最低契約期間が設定されていることが多い
成果報酬型
ECコンサルティングの成果に応じて支払う報酬体系です。
メリット
- 初期費用などの固定の費用がかからないケースもある
- 成果が出なければ費用負担が少ない
- リスク分散できる
デメリット
- 成果が出た場合の費用が高額になる可能性
- 短期的な成果重視になりがち
組み合わせ型
固定費用と成果報酬を組み合わせたハイブリッド型です。
メリット
- 基本的なサポートは確保しつつ、成果に応じた追加報酬
- バランスの取れたリスク分散
デメリット
- 料金体系が複雑になりやすい
- 事前の契約内容確認が重要
3. ECコンサルティングの費用内訳

サポート内容ごとに分かれることが多く、各分野で異なる費用が発生します。
戦略設計・コンサルティング(月額10万円〜50万円)
市場調査、競合分析、EC戦略の立案、KGI/KPI設計、課題の洗い出しなどを行います。ECサイト運営の方向性を決定する重要なフェーズです。
集客支援(月額10万円〜50万円)
SEO対策、リスティング広告運用、SNS広告運用、コンテンツマーケティングなどを行います。ECサイトへのアクセス数を増やすための施策です。
サイト改善・CVR向上(月額20万円〜50万円)
サイトデザイン改善、ユーザビリティ向上、カート導線最適化、A/Bテスト実施などを行います。コンバージョン率を高めるための分析と改善施策です。
リピーター獲得施策(月額10万円〜40万円)
CRM戦略立案、メールマーケティング、LINEマーケティング、顧客セグメント分析などを行います。LTV最大化のための継続的な支援です。
運営代行(月額15万円〜100万円以上)
商品登録、在庫管理、受注処理、カスタマーサポート、発送業務などを代行します。EC運営の実務全般をアウトソーシングできます。
その他の費用
- ツール利用料: MA、CRM、分析ツールなどの月額費用
- 制作費: バナー制作、LP制作、商品ページ制作
- 撮影費: 商品撮影、モデル撮影
- 広告費: 広告運用とは別に実際にかかる広告出稿費用
4. ECコンサルティングが必要な理由
ECコンサルティングを活用する主なメリットは、専門知識の活用、客観的な分析、リソースの効率化、総合的な戦略立案の4つです。
ECコンサルタントは、データや市場動向をもとに自社の現状を客観的に分析します。プロの視点で確認してもらうことで、これまで気付かなかった自社の強みや弱みを明確にでき、競合との差別化ポイントや改善すべき課題が見えてきます。また、豊富な知識や経験を活かして、ターゲット層に合わせたマーケティング手法や商品の見せ方を改善するポイントなど、成果につながる施策を提案してくれます。
EC運営に必要なリソースが不足している場合でも、外部の専門家を活用することで施策を推進でき、既存事業で手一杯の企業でも効率的にECサイトを運営できます。さらに、ECサイトだけでなく、実店舗やアプリなど複数のチャネルを連携するオムニチャネル戦略やブランド戦略など、幅広い視点で提案を行ってくれるため、自社だけでは考えつかない戦略を立案できる点も大きなメリットです。
5. 良いECコンサルを見分ける3つのポイント
自社に合った最適なコンサルティング会社を選ぶための選定基準をご紹介します。
ポイント①:実績と専門性を確認する
ECコンサルティング会社には、それぞれ得意とする分野があります。
確認すべき実績
- これまでに手がけたプロジェクトの内容
- 成功事例の具体的な数値(売上○倍、CV率○%向上など)
- 自社と同業界での支援経験
専門性のチェックポイント
モール特化型
- 楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、Qoo10などのモール運営に強い
- モール内SEO、モール内広告運用のノウハウ
- 11,000件以上の支援実績など豊富な経験
自社EC特化型
- Shopify、BASE、MakeShopなど自社ECサイトの構築・運営に強い
- SEO対策、リスティング広告、SNSマーケティングに精通
- サイト改修などの技術的サポートも可能
業界特化型
- 食品、ファッション、化粧品など特定業界に強い
- 業界特有の課題やトレンドを理解
- 同業他社での成功事例が豊富
自社のビジネスモデルや課題に合った専門性を持つコンサルを選ぶことで、より的確なサポートを受けられます。
ポイント②:実行支援まで対応してくれるか
ECコンサルティングには、大きく分けて「戦略立案型」と「実行支援型」の2種類があります。
戦略立案型コンサル
- 状況分析から施策提案までがメイン
- 改善施策の実行は自社で行う
- 専門知識やスキルがある人材が社内に必要
実行支援型(運用代行型)
- 戦略だけでなく、実行までサポート
- 広告運用、商品登録、在庫管理などの実務を代行
- 社内リソースが不足していても安心
実行支援で確認するポイント
モールECの場合
- 商品ページ作成、LP制作を代行してくれるか
- モール内広告運用を任せられるか
- 受注処理から出荷作業まで委託可能か
自社ECの場合
- SEO対策、コンテンツ制作を実行してくれるか
- SNS運用(Instagram、TikTok、YouTubeなど)をサポートしてくれるか
- Web広告(Google広告、SNS広告など)の運用代行ができるか
専門的な知識・スキルがある人材がいない場合や、リソース不足の企業は、実行支援つきのコンサルを選びましょう。提案された施策が実行できず、コンサルティングの効果が得られないという失敗を避けられます。
ポイント③:コストと相性のバランスを見極める
ECコンサルティング会社の選定では、予算と費用感の一致、そして担当者との相性が非常に重要です。
コスト確認のポイント
まず、コンサルティングにかけられる予算の上限を設定し、その範囲内でサービスを提供する会社を選びます。コンサルティング会社の料金設定は大きく異なるため、最低でも3社から見積もりを取り、比較検討しましょう。
次に、提示された料金の内訳を確認します。例えば、月額50万円の料金に、週1回のミーティング、月1回のレポート作成、随時の相談対応が含まれているかなどを確認しましょう。安すぎる料金設定の場合、十分なサポートを受けられない可能性があるため、額面だけを追わないように注意が必要です。
担当者との相性チェック
ECコンサルはコンサルタントと中長期で付き合っていくことになるため、担当者との相性が重要です。
- 問い合わせや要望への対応の迅速さ
- 要望に応えてくれているかどうか
- その人と一緒に仕事をしていけそうか
- 自社のビジネスモデルや課題を的確に理解しているか
- レスポンスの早さや説明のわかりやすさ
実際に打ち合わせをして、コミュニケーションに違和感がないか、自社の課題に対して的確な提案をしてくれるかどうかも確認しましょう。
アフターフォローの確認
ECコンサルティングは、施策を実行して終わりではありません。実行後の効果測定や改善提案、運用サポートなど、継続的なフォローが必要です。アフターフォローやサポート体制が充実している会社であれば、長期的な視点での支援を受けられるため、サイト運営の成功につなげられるでしょう。
6. EC売上を伸ばす6つの考え方

考え方①:ECモール内だけで集客しない
日本のEC市場は全体の約10%程度で、その中でプレイヤーは増え続け競争は激化しています。ECモール内の広告だけに頼ると、速効性はありますが中長期の資産性がありません。
重要なポイント
- モール内広告だけでなく、モール外の施策も活用する
- 中長期で資産になる施策に投資する
- 事業全体として売上がどう伸長したかを見る
考え方②:ECチャネルを網羅する
楽天だけ、Amazonだけではなく、複数のECチャネルに出店することで売上を伸ばせます。
- 楽天→Amazon、Yahoo!ショッピングへの展開
- Amazon→楽天、Yahoo!ショッピングへの展開
- コスメならQoo10も検討
チャネルによって得意・不得意のカテゴリがあるため、自社商品に合ったチャネル選定が重要です。
考え方③:公式SNSでファン化する
ECモールでの買い物はブランドが意識されにくいため、公式SNSを運用して顧客との接点を持ち続けることが重要です。
SNS活用のメリット
- 「楽天で買った商品」から「○○ブランド」として認識される
- 中長期で顧客と接点を持ち続けられる
- リピート購入やブランドロイヤルティ向上につながる
考え方④:指名検索対策を徹底する
自社ブランドをGoogle検索した際に、適切なコンテンツが表示されるよう対策します。
- 公式SNSの充実
- 各SNS内での指名検索対策
- 第三者メディアでの露出
- 良質なランディングページの用意
指名検索対策がしっかりできていると、モール外広告のCPAも改善されます。
考え方⑤:モール外広告を活用する
SNS広告、Googleリスティング、YouTubeなど、モール外の広告も活用しましょう。
重要な視点
- 直接CVだけでなく、事業全体の売上伸長を見る
- 指名検索対策と組み合わせることでCPAが改善
- 認知拡大からCV獲得まで全体設計が重要
考え方⑥:広報・卸も検討する
広報の活用
- 第三者メディアから記事を書いてもらう
- 客観的な評価で信頼性を高める
- CVRの向上につながる
卸展開
- 一気に大きく売上を伸ばせる
- 配荷が取れると広告効率が向上
- 事業全体の利益率が大きく向上
7. ECコンサルをお探しなら株式会社Venture Oceanがおすすめ
ECで確実に成果を出したい方、売上を大きく伸ばしたい方には、株式会社Venture Oceanがおすすめです。
株式会社Venture Oceanの特徴

株式会社Venture Oceanはベンチャー・中小企業のマーケティングに特化したコンサル会社です。
ベンチャーや中小企業で事業責任者をしていたメンバーが多く、ベンチャー・中小企業の少ないリソースでも事業を伸ばす方法を理解しているのが強みです。
マーケティングコンサルティングでは、過去に売り上げをV字回復させた経験のある、元事業会社マーケターが支援いたします。
売上ではなく利益を指標とした事業運営を行うため、利益の最大化の打ち手が豊富にございます。
サービスと費用
■フルサポートプラン
現状分析~改善施策実施のすべてを担い、5か月程度でV字回復が期待できる。
費用:月額40万円~、6か月契約~
※事業による
■戦略サポートプラン
現状分析~現状の改善戦略策定までを担い、2か月で事業の戦略を策定。
費用:月額50万円~、3か月契約~
※事業による
■ミニマムサポートプラン
クライアント様が主となり、事業の改善を進めるためのアドバイスやサポートを実施。
5か月程度でV字回復できるようロードマップを作成、プロジェクト推進をサポート。
費用:月額15万円~、6か月契約~
※事業による

初回に限り、1ヶ月契約のトライアルプランもございます。
実績
- BtoC事業の集客効率アップのサポートにて、前年同期比で2倍以降のコンバージョンを創出。
想定売り上げで前年同期比+6,000万ほどの効果を生む。 - D2Cアパレルメーカーの中長期成長戦略にて、市場内でのポジションチェンジを行うことで、現在の市場の20倍もの成長余地があることが判明。
- 季節商材の販売戦略、ポテンシャルの調査と戦略立案にて、現状の販売数の数倍の成長余地があることが判明。投資を集中すべきタイミングも明らかに。

基本情報
| 会社名 | 株式会社Venture Ocean |
| 所在地 | 大阪府堺市西区浜寺南町1-66-10 |
| 提供サービス | BtoCマーケティングコンサルティング 商品開発コンサルティング 市場調査コンサルティング D2Cコンサルティング SNS運用コンサルティング |
| 公式サイト | https://venture-ocean.com/ |
こんな方におすすめ
- 売り上げの伸び悩みを改善されたい方
- 幅広いサポートをご希望の方
- 実績が豊富な企業へお任せされたい方
- 商品開発やリブライディングなどもお任せされたい方
- 大阪で対面サポートをご希望の方
まとめ
ECコンサルティングの費用は、月額5万円〜50万円が一般的で、小規模支援なら月額20万円〜40万円、一貫支援なら月額50万円〜100万円超と、サポート内容や企業規模によって大きく異なります。
良いコンサルを見分けるには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。
- 実績と専門性を確認する: モール特化、自社EC特化、業界特化など、自社に合った専門性があるか
- 実行支援まで対応してくれるか: 戦略立案だけでなく、実務まで代行してくれるか
- コストと相性のバランス: 予算内で3社比較、担当者との相性、アフターフォロー体制を確認
EC売上を伸ばすには、ECモール内だけで集客せず、チャネル網羅、SNS活用、指名検索対策、モール外広告、広報、卸展開など、総合的なアプローチが重要です。
ECコンサルは単なるコストではなく「投資」です。自社の目的を明確にし、専門性や実績があり、実行支援までしてくれるコンサルを選ぶことで、ECサイトの売上と利益を最大化できます。
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特典②:認知度の上げ方:完全版
特典③:良いコンセプトを作るチェックポイント
特典④:コンセプト作成のフレームワーク
特典⑤:新規事業の立ち上げのプロセス
特典⑥:マーケティング成功事例6選
特典⑦:売れるブランドの創り方
また、ECサイトのマーケティングについては下記のyoutubeで詳しく解説しているので ぜひご覧ください。
<この記事の編集・運営者>
株式会社 Venture Ocean
