ブランド名の決め方:イントロダクション

こんにちは、佐々木です。
今日はマーケティングにおいて重要なブランド名の決め方について話したいと思います。

突然ですが、ベンチャーのコンサル会社として、下記の3つの名前のうち、どれが一番良いと思いますか?

①株式会社佐々木商事
②株式会社Venture Ocean
③株式会社新興企業支援

多分、多くの人は②と言うと思います(そう思いたいですw)
時点で②、最後が①かなと思います。
なぜでしょうか?

本日はここを深掘って、ブランド名の決め方について考えてみたいと思います。

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ブランド名の決め方のポイント①:提供している便益が伝わるか

名前はどんな会社や商品であろうと持つもので、買い手側は必ず目にするものです。
なので、「その会社やプロダクト・サービスにお金を払うことで、何が得られるのかを」名前である程度、伝えることが大事です。

①株式会社佐々木商事
②株式会社Venture Ocean
③株式会社新興企業支援

上記の例で行くと

①の佐々木商事は佐々木がやっているということが伝わっても、事業の内容が全く見えてきません。

②のVenture Oceanはコンサル会社とは伝わりませんが、
ベンチャー企業対象なんだというのは伝わると思います。

③の新興企業支援は最も便益が分かりやすく、提供している便益を伝えるという点では、最も優秀なブランド名です。

とは言え①のようなブランド名の会社ではよく見ますよね?
創業者の名前を使った会社名というのはよくある形ですが、
便益が伝わるブランド名のほうが、会社名を聞いただけでもサービス内容が分かると思うので、オススメしたいです。

ブランド名決め方のコツ②:独自性・気になる部分を作れているか

人間は少し分からないことがある方が、興味を持ちます。
一目で便益が伝わることは大切な一方で、興味を持ってもらうことも大切です。
一目で理解され切ってしまうと、それ以上にそのプロダクトや会社について調べなくなってしまいます。

上記の例を独自性・気になる部分が作れているかの軸で評価すると下記になります。

①の佐々木商事は一番気になりますよね 笑
便益は全く伝わりませんが、
「佐々木さんがやっている会社で、自分の名前を出すくらいだから、佐々木さんってすごいのかも」
と思って興味を持ってもらえる可能性は高いです。
ただ強いて言うなら佐々木という名前は世の中に多いので、
同じような会社名がたくさんある可能性はあります。

②のVenture Ocean はOceanの意味が気になりますよね。
OCEAN=海の意味は分かるが、Ventureと繋がっている文脈が
があまり分からないから調べたくなる、
という流れかなと思います。

③は気になる部分は一切ないと思います。
名前を見れば、やっている事業内容は伝わるので、
名前からの興味というのは一切発生しないかもしれません。

あとはこの気になる部分に何かストーリーがあると尚よいです。
なぜこの名前なのか、を深掘ると、その会社やプロダクトに込めた想いなどが分かると尚よいです。

ブランド名決め方のコツ③:可読性・覚えやすいか

最後の要素は可読性があるか、名前を覚えやすいか、です。
まず読めなければ、便益の理解も独自性があるかも判断されません。
また、読みにくい名前だと口にすることが憚られてしまい、覚えてもらいにくくなります。
なので、名前を読めるのか、覚えやすいのか、はネーミングにおいて非常に重要な要素です。

上記の例でみると下記になるかなと思います。

①の佐々木商事は読めるし、覚えやすいですよね。

②のVenture Oceanはちょっと微妙なラインですよね。

③の新興企業支援は読めますが、感じばかりで少し読みにくいのと、
口ずさんだ時に、噛みそうなので、ちょっと読むの嫌ですよね 笑
なので、表記した時に漢字のみ、カタカナのみ、ひらがなのみ、英語のみなどのように、特定の文字の種類にのみ偏るのはできれば避けたいところです。

ちなみに
Venture Oceanはちょっと読めるか怪しいなと思いつつ、名付けました。
会社設立の際に役所などたくさんの公的機関で老若男女に見てもらっていますが、名前の読み方が分からなかった方はいませんでした。
(これで自信つきました 笑)

ブランド名決め方のコツ④:ターゲットや業態・業種にあっているか

名前が業態・業種に合っているかも大切です。
例えば、銀行・不動産・公的機関などは安心が求められるので、安心を重視した名前で漢字をメインで使うのががいいです。
また、テクノロジー、WEBサービスのような新興領域では英語中心にカタカナを使っている会社のほうがイメージに合いますよね。

このように自分たちが属する業態・業種に合っているかどうかは非常に重要です。

上記の例でみると下記になるかなと思います。

①の佐々木商事は安心感がある一方で、ちょっとベンチャー向きではないかもしれません。どちらかというと老舗企業のお手伝いをするコンサルというイメージでしょうか。
また商事という表現がコンサルではあまり使われないので、そこも少しズレがあります。

②のVenture Oceanはベンチャー企業向けの新興コンサル感はありますよね。
ただ一方で少し怪しげだと思われる可能性はありますね。
※実際は全然怪しくないですw

③の新興企業支援は政府系の匂いがややします。
めちゃくちゃお堅い企業なんだろうなーというのが何となく名前から想像できますよね。
それこそ銀行のコンサルなどであれば、こっちのほうが名前としてふさわしいかもしれません。

ブランド名決め方の成功事例

ちなみに個人的に良いなと思うブランド名についても少し解説します。

完全メシ

 

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日清さんが出してる、インスタント食品なのに栄養が取れるという商品です。
まず「完全メシ」なので、食べ物であることは伝わるので、便益は伝わります。
また、「完全」とは?と気になるので、独自性も〇です。
可読性も全然読めますよね。
あと「完全飯」や「カンゼンメシ」みたいな表現にしていないのもよくて、
「完全飯」だと食品では中華料理のイメージついてしまいますし、
「カンゼンメシ」はそもそも食品業界ではあまりカタカナのみはないので、業界にも合っています。
後はメインターゲットが20代~30代男性(だと思う)なので、
「メシ」という表現も良いですよね。

まとめ

というわけで今回はブランド名の決め方について解説しました。
たかが名前を付けるだけでも、マーケティング観点だと奥深いなと思って頂けたでしょうか?
実際マーケの現場ではブランド名を決める際は皆さん相当苦労してつけられていると思うので、良いブランド名があれば、ぜひSNSとかで褒めてください。
(マーケターたちが裏で死ぬほど喜びますw)
また、ブランド名の決め方で悩んだら、ぜひ、下記の弊社にお問い合わせください。
一緒に思いが伝わりつつ、売上に繋がる名前を考えさせて頂きます。

 

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また、ブランド名はブランディングとも密接に関わります。
ブランディングに関してはこちらの記事で解説していますので、もしよければこちらもご覧ください。

マーケティングとブランディングはなぜ喧嘩するのか

本日は以上です。