定性調査会社おすすめ10選を元事業会社マーケターが解説!

著者:佐々木 理人
JT、株式会社I-neを経て、株式会社Venture Oceanを創業。
株式会社I-neで新規立ち上げした「YOLU」は1年で売上70億、ドラッグストアのシリーズ別シェアNo.1になる。
市場調査、コンセプト策定、新規事業立上げが得意。
「アンケートでは結果はわかったけれど、なぜそう思うのかまでわからない」
「ユーザーインタビューをしたいものの、誰に何を聞けばいいのか設計できない」
「インタビューは実施したけれど、結局どの発言を施策に活かせばいいのかわからない」
定性調査は、数字だけでは見えない「なぜその商品を選んだのか」「なぜ離脱したのか」といった背景を探る調査です。
代表的な手法には、1対1で深掘りするデプスインタビューやN1インタビュー、複数人で行うグループインタビュー、行動観察などがあります。
ただ、実際にやってみると難しいのが、対象者の選び方と質問設計です。
聞きたいことをそのまま質問するだけでは表面的な回答になりやすく、インタビュアーの聞き方によって結果が変わることもあります。
Venture Oceanでも、商品開発やコンセプト策定では定性調査を「声を集める作業」ではなく、仮説を深めて次の意思決定につなげるための工程として活用しています。
そのため、定性調査会社を選ぶ際も、対象者を集められるかだけではなく、調査設計・モデレーション・分析までどこまで任せられるかを見ることが大切です。
本記事では、元事業会社マーケターの視点から、定性調査会社の選び方・費用相場・おすすめ10社を解説します。

定性調査会社を選ぶ3つのポイント
定性調査は、対象者を集めて話を聞けば終わりではありません。調査後にどんな意思決定をしたいのかから逆算して、会社を選ぶことが重要です。
① 調査目的から設計できるか
定性調査では、デプスインタビュー、グループインタビュー、オンラインインタビュー、行動観察など複数の手法があります。
「インタビューをしたい」から始めるのではなく、何を明らかにしたいのかを整理し、その目的に合う手法を提案できる会社を選びましょう。
商品開発、ブランド改善、解約理由の把握など、目的によって必要な対象者や質問内容も変わります。
② 対象者のリクルーティング力があるか
定性調査では、誰に聞くかによって得られる示唆が大きく変わります。
一般消費者なら集めやすい一方、特定商品の購入者、経営者、専門職など条件が細かくなるほどリクルーティングの難易度は上がります。
自社パネルの規模だけでなく、条件の厳しい対象者をどのように探し、事前確認しているかもチェックしましょう。
③ 調査結果を施策まで落とし込めるか
インタビューでは大量の発言が集まるため、発言録を受け取っただけでは次に何をすべきか判断しにくいことがあります。
重要なのは、発言の共通点や行動の背景を分析し、商品コンセプト・広告・サービス改善など次のアクションへつなげられるかです。
マーケティングや商品開発の知見を持つ会社なら、調査後の活用まで相談しやすくなります。
定性調査の費用相場
定性調査の費用は、対象者の条件、人数、調査時間、モデレーター、分析レポートの有無などによって変わります。特に費用差が出やすいのは「対象者を集める難しさ」と「どこまで分析を任せるか」です。

デプスインタビュー:30万円〜100万円程度
1対1で30〜90分程度かけて、購入理由や行動の背景を深く掘り下げる調査です。
6〜10名程度を対象に、リクルーティングから実施、簡易分析まで依頼すると数十万円になるケースが一般的です。
経営者や医師など対象条件が厳しい場合や、詳細な分析レポートまで依頼する場合は100万円を超えることもあります。
グループインタビュー:1グループ30万円〜60万円程度
4〜8名程度の対象者を集め、モデレーターの進行で意見を聞く方法です。
複数グループを比較する場合は、全体で100万円〜200万円程度になることもあります。
会場費、対象者謝礼、モデレーター費、リクルート費、レポート費などが主な費用項目です。
リクルーティングのみ:10万円台〜
自社でインタビューや分析を行い、対象者募集だけを調査会社へ任せる方法もあります。
アスマークでは、デプスインタビュー6名のリクルート例として13万8,400円の料金例が公開されています。
社内にインタビュー経験者がいる場合は、必要な工程だけ外注することで費用を抑えやすくなります。
定性調査会社おすすめ10選
定性調査会社おすすめ① 株式会社Venture Ocean

おすすめポイント
- N1インタビューなど定性調査を商品開発に活用
- 調査設計から分析・コンセプト策定まで支援
- 元事業会社マーケターが施策まで伴走
株式会社Venture Oceanの概要・実績・料金
| URL | https://venture-ocean.com/ |
| 所在地 | 大阪府堺市西区浜寺南町 |
| 設立年 | 2023年 |
| 実績詳細 | ・市場調査や定量・定性調査を活用した商品開発支援 ・N1インタビューへの同席・分析・活用方法のアドバイス ・調査結果から商品コンセプトやマーケティング施策まで設計 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 調査結果を商品開発まで活かしたい方
- N1インタビューを実務に取り入れたい方
- 調査後の施策まで相談したい方
定性調査会社おすすめ② 株式会社マクロミル

おすすめポイント
- 年間3万件以上のリサーチ実績
- FGI・DI・オンラインインタビューに対応
- 国内3,600万人規模のパネルネットワーク
株式会社マクロミルの概要・実績・料金
| URL | https://www.macromill.com/ |
| 所在地 | 東京都港区港南 |
| 設立年 | 2000年 |
| 実績詳細 | ・グループインタビュー、デプスインタビュー、オンラインインタビューに対応 ・定性調査専門スタッフが調査運営を支援 ・定量調査や購買データとの組み合わせも可能 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 大規模なパネルから対象者を探したい方
- 定量調査と組み合わせたい方
- 豊富な実績を重視する方
定性調査会社おすすめ③ 株式会社クロス・マーケティング

おすすめポイント
- FGI・DI・オンライン・ホームビジットに対応
- 1,410万人規模のリサーチパネル
- 300名以上のリサーチアナリスト
株式会社クロス・マーケティングの概要・実績・料金
| URL | https://www.cross-m.co.jp/ |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿 |
| 設立年 | 2003年 |
| 実績詳細 | ・グループインタビュー、デプスインタビューを提供 ・オンラインインタビュー、ホームビジットにも対応 ・8,000社以上の取引実績を公開 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 複数の定性手法を比較したい方
- 大規模パネルを活用したい方
- 海外調査も検討している方
定性調査会社おすすめ④ 株式会社アスマーク

おすすめポイント
- グループ・デプスインタビューに強み
- リクルーティングのみの依頼も可能
- 年間6,000件以上の市場調査実績
株式会社アスマークの概要・実績・料金
| URL | https://www.asmarq.co.jp/ |
| 所在地 | 東京都渋谷区東 |
| 設立年 | 2001年 |
| 実績詳細 | ・FGI、IDI、行動観察、MROCなど幅広い定性調査 ・調査設計からモデレーション、レポートまで対応 ・105万人以上の自社パネルと提携パネルを活用 |
| 料金 | 13万8,400円〜 |
◎こんな方におすすめ
- 対象者募集だけ依頼したい方
- インタビュー設計から任せたい方
- 費用感を事前に確認したい方
定性調査会社おすすめ⑤ 株式会社インテージ

おすすめポイント
- 定量・定性を組み合わせた調査に強み
- 生活者データと専門アナリストを活用
- 国内外のマーケティング課題に対応
株式会社インテージの概要・実績・料金
| URL | https://www.intage.co.jp/ |
| 所在地 | 東京都千代田区神田練塀町 |
| 設立年 | 1960年 |
| 実績詳細 | ・定量・定性の多彩なリサーチ手法を提供 ・生活者の購買・意識データと組み合わせた分析 ・マーケティング戦略策定から実行まで支援 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 定性と購買データを組み合わせたい方
- 大手企業向けの調査体制を求める方
- 海外も含めて調査したい方
定性調査会社おすすめ⑥ 株式会社ネオマーケティング

おすすめポイント
- オンライン・グループ・デプスに対応
- 訪問観察調査も実施可能
- 調査からマーケティング支援まで対応
株式会社ネオマーケティングの概要・実績・料金
| URL | https://corp.neo-m.jp/ |
| 所在地 | 東京都渋谷区南平台町 |
| 設立年 | 2000年 |
| 実績詳細 | ・オンラインインタビュー、グループインタビュー、デプスインタビューを提供 ・訪問観察調査、リクルーティングにも対応 ・インサイト抽出からマーケティング施策まで支援 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 調査後のマーケティングも相談したい方
- オンライン調査を実施したい方
- 行動観察も検討している方
定性調査会社おすすめ⑦ 株式会社電通マクロミルインサイト

おすすめポイント
- 年間3,000件以上のプロジェクト実績
- 電通のマーケティング知見を活用
- 100名以上のリサーチャー・アナリスト
株式会社電通マクロミルインサイトの概要・実績・料金
| URL | https://www.dm-insight.jp/ |
| 所在地 | 東京都中央区築地 |
| 設立年 | 1967年 |
| 実績詳細 | ・マーケティング戦略やコミュニケーション戦略の調査に対応 ・定量・定性を含む多様なデータを統合分析 ・生活者インサイトの抽出から仮説検証まで支援 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 広告・ブランド戦略に調査を活かしたい方
- 分析力を重視する方
- 大規模プロジェクトを依頼したい方
定性調査会社おすすめ⑧ 株式会社日本リサーチセンター

おすすめポイント
- FGI・IDIに加え日記調査やMROCにも対応
- 独自のリクルーターネットワークを活用
- インタビュー設備・遠隔視聴環境を保有
株式会社日本リサーチセンターの概要・実績・料金
| URL | https://www.nrc.co.jp/ |
| 所在地 | 東京都墨田区江東橋 |
| 設立年 | 1960年 |
| 実績詳細 | ・フォーカスグループ、デプスインタビューを提供 ・日記、フォトダイアリー、MROCにも対応 ・ネットパネル以外のリソースも活用して対象者を募集 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 条件の難しい対象者を集めたい方
- オフライン調査を実施したい方
- 日記調査なども検討している方
定性調査会社おすすめ⑨ 株式会社マーケティング・リサーチ・サービス

おすすめポイント
- 1959年設立の豊富な調査ノウハウ
- デプス・グループインタビューに対応
- 生活者インサイトから商品評価まで支援
株式会社マーケティング・リサーチ・サービスの概要・実績・料金
| URL | https://www.mrs.co.jp/ |
| 所在地 | 東京都豊島区南大塚 |
| 設立年 | 1959年 |
| 実績詳細 | ・デプスインタビュー、グループインタビューをリアル・オンラインで提供 ・新規事業、ブランド、生活者インサイト、商品評価を支援 ・調査企画から分析まで伴走型で対応 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 長年の調査実績を重視する方
- 商品・サービス評価をしたい方
- 新規事業の調査を依頼したい方
定性調査会社おすすめ⑩ スガタリサーチ株式会社

おすすめポイント
- 定性調査を得意とする専門会社
- FGI・IDI・行動観察などに対応
- インサイト抽出を重視
スガタリサーチ株式会社の概要・実績・料金
| URL | https://www.sugataresearch.com/ |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋小網町 |
| 設立年 | 要問い合わせ |
| 実績詳細 | ・定性調査を強みとするマーケティングリサーチ会社 ・1対1インタビュー、グループインタビューなどを実施 ・意識・感情・行動に至るプロセスを分析 |
| 料金 | 要問い合わせ |
◎こんな方におすすめ
- 定性調査の専門性を重視する方
- 深いインサイトを探りたい方
- 調査手法から相談したい方
定性調査会社に関するよくある質問
Q1. 定性調査と定量調査はどう違いますか?
定量調査はアンケートなどを使って割合や傾向を数値で把握する調査です。定性調査はインタビューや行動観察を通して、購入理由や感情など数値だけではわからない背景を探ります。
「どれくらい多いか」を知りたいなら定量、「なぜそうなるのか」を知りたいなら定性が向いています。
Q2. 定性調査の費用はいくらですか?
デプスインタビューは30万円〜100万円程度、グループインタビューは1グループ30万円〜60万円程度がひとつの目安です。
対象者の条件や人数、分析レポートの内容によって費用は大きく変わります。
Q3. デプスインタビューとグループインタビューはどちらがおすすめですか?
購入理由や個人的な体験を深く掘り下げたい場合はデプスインタビュー、複数人の意見やアイデアを幅広く集めたい場合はグループインタビューが向いています。
手法から決めるのではなく、調査後に何を判断したいかから逆算して選ぶことが重要です。

定性調査会社おすすめ10選のまとめ
定性調査会社は、対象者リクルーティングに強い会社、モデレーションに強い会社、マーケティング施策への活用まで支援する会社など、それぞれ得意分野が異なります。
まずは「誰の、どんな行動や心理を理解して、その後に何を決めたいのか」を整理しましょう。
目的が明確になると、必要な対象者と調査手法も決めやすくなります。
また、調査会社へすべて任せる必要はありません。
社内に経験者がいる場合はリクルーティングだけ依頼し、設計やインタビューを自社で行う方法もあります。
定性調査で大切なのは、きれいなレポートを作ることではなく、得られたインサイトを商品開発やマーケティングの意思決定につなげることです。

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<この記事の編集・運営者>
株式会社 Venture Ocean