丸亀製麺:業界で圧倒的なTOPのマーケティングを解説!

こんにちは、佐々木です。
今回は丸亀製麺のマーケティングについて解説をしたいと思います。

丸亀製麺と言えば、あの刀の森岡毅さんがマーケティングのご支援をして、大きく実績を伸ばしたことで有名ですよね。
そして(これは私も調べるまで知らなかったのですが)実は丸亀製麺はうどんチェーンではNo.1のチェーンです。
さらに、これも調べるまで知らなかったですが、丸亀製麺は、2022年にインターブランドジャパンの「顧客体験価値(CX)ランキング」で1位を獲得しています。

そんな丸亀製麺のマーケティングについて、今回は解説をしたいと思います。

丸亀製麺とは

丸亀製麺は、以前このチャンネルでも取り上げさせて頂いた、コナズ珈琲や、ずんどう屋などを展開するトリドールグループの中核チェーンです。(詳しくはこちら)

 

【マーケティング成功事例】コナズ珈琲のマーケティングが凄かった。~ 丸亀製麺を成功させたトリドールの次の一手~コナズ珈琲のマーケティングが凄かった。

 

2024年2月に発表された第三四半期決算の情報ベース(https://pdf.irpocket.com/C3397/KNIO/NhTV/ZobM.pdf)では、

今期は1140億の売上見込み、期末の店舗数は845店舗になる想定のようです。

ちなみにうどん業界2位ははなまるうどんで、
その店舗数は444店舗、売上は289億(23年2月期、HPより)(https://www.hanamaruudon.com/company/outline.html
なので、2位と比較しても店舗数では2倍近く、売上では3倍以上の実績があるようです。

丸亀製麺のマーケティングの優れている点

ではここからは丸亀製麺のマーケティングの優れている点について解説をしていきます。

丸亀製麺のマーケティングの優れている点①:うどん専門店に勝ち筋を見出したこと

今回、うどん業界を調査して分かったのですが、うどん業界には、大規模にチェーン展開している企業が少ないです。

業界1位が丸亀製麺の845店舗で、2位がはなまるうどんの444店舗、3位は杵屋で403店舗で、4位はサガミの250店舗です。
そして杵屋とサガミはうどん専門店というよりは、和食総合チェーンなので、うどん専門店という切り口では、丸亀製麺とはなまるうどんの2社でほぼ市場を占めていることになります。

つまり、消費者がうどんをで食べたいとなると、もともとは和食総合チェーンでサブメニュー的に扱われていたうどんを食べるしかなかったのが、
丸亀製麺のような専門店の登場により、「うどんを食べたい」という需要を総取りできるようになったのです。

また店舗数でも丸亀製麺は分があるので、かなりの確率でうどんを食べたいユーザーに丸亀製麺が選ばれるわけです。

専門店がない領域に専門店を出し、需要を総どりする戦略を取ったことが丸亀製麺がここまで伸びた理由の1つ目です。
凄くシンプルですが、丸亀製麺がここまで伸びた一番の理由はここにあると私は見ています。

丸亀製麺のマーケティングの優れている点②:高い収益性

また、丸亀製麺は競合のはなまるうどんと比較して、収益性が高いです。
以下は丸亀製麺・はなまるうどんの決算資料やHPから弊社独自でリサーチした、売上、店舗数、利益率、店舗当たり利益率です。

 

※各社決算資料などより弊社独自作成

まずは売上ですが、丸亀製麺が1140億に対して、はなまるうどんは289億です。
また店舗数は丸亀製麺が845店舗に対して、はなまるうどんが444店舗で、
売上を店舗数で割ると、1店舗当たりの売上は丸亀製麺が1.34億円/年、
はなまるうどんが0.65億円/年です。
なので、1店舗当たりの売上では丸亀製麺がはなまるうどんの2倍あることになります。
もちろん売上は店舗の広さなども影響するので一概には言えませんが、単店当たりの売上で2倍の差があるのは素晴らしいですよね。

また、利益率も丸亀製麺の方が高い可能性は高いです。
はなまるうどん単体の利益率が出てこなかったので、それぞれの親会社のHDの営業利益率を比較していますが、
丸亀製麺の親会社のトリドールHDは営業利益率が6.7%、はなまるうどんの吉野家HDの営業利益率が4.4%なので、ここで比較しても丸亀製麺の方が利益率が高い可能性はあります。
※もちろんHD内の他の業態の影響も受けるので、一概には言えませんが

また、丸亀製麺はメニューの種類があまり多くないのに対して、
はなまるうどんは○○うどんというような形でうどんの種類がたくさんあるので、ここも利益率の差が出ている可能性は高いです。

丸亀製麺のマーケティングの優れている点③:高いアクセシビリティとマスマーケティング

丸亀製麺のような飲食業は老若男女がターゲットになるので、テレビCMのようなマスマーケティングと非常に相性がいいです。
そしてテレビCMのようなマスマーケティングを展開するのに大切なのが、顧客のサービスへのアクセシビリティです。
どういうことかと言うと、CMを見たお客さんが行ける範囲に丸亀製麺があるかということです。
CMを見ても、車で1時間かかるところにしか丸亀製麺がなければ、CMの効果はなくなってしまいます。
なので、ある程度、CMを流す地域ではどの地域の人でも丸亀製麺に簡単にアクセスできるような状態になっていないといけません。

これで行くと丸亀製麺は全国に845店舗あるので、47都道府県で割ると1都道府県に約18店舗、一方はなまるうどんだと全国444店舗なので、1都道府県あたり約9店舗しかありません。
1都道府県に18店舗もあれば、ある程度どんな人に当たっても丸亀製麺にいがるに行ける距離だとは思うので、マスマーケティングが効きやすいのです。
※本来は地域ごとに違う商圏人口の考え方などから考えるでしょうが、今回は簡易的にこのように考えています

これは大企業やNo.1チェーンならではの戦略ですが、自社の強みをうまく活かした戦略だなぁと思います。

丸亀製麺のマーケティングの優れている点④:ブランドの統一性

丸亀製麺のコンセプトは下記の「ここのうどんは、生きている。」です。

https://jp.marugame.com/menu/udon/?filter=shop

このコンセプトを体現するために、丸亀製麺では各店で打ち立てのうどんを販売しています。
また、揚げ物に関しても基本的に上げたてです。

https://jp.marugame.com/menu/udon/?filter=shop

また、丸亀製麺には「麺職人」といううどんに特化した従業員がおり、うどんへのこだわりをしっかりと訴求しています。

また、従業員も比較的年配のシニアや素朴そうな方が多く、いわゆる派手な人はほぼ見たことがありません。(あくまでも週3~4回丸亀製麺を食べてきた私の経験ベースですが)

このように、コンセプトの内容とサービスやお店のこだわり、さらには従業員までコンセプトにイメージに合うような人を起用しているのは、素晴らしいと思います。

このようにコンセプトの体現度合いが高いことも、丸亀製麺が成功している要因なのではないかと思います。

まとめ

今回はうどん業界で圧倒的なNo.1の丸亀製麺のマーケティングについて解説してきました。
丸亀製麺のマーケティングのポイントをおさらいすると下記です。

①:うどん専門店に勝ち筋を見出したこと
②:高い収益性
③:高いアクセシビリティとマスマーケティング
④:ブランドの統一性

今後の丸亀製麺の成長にも注目です。
ここまで高収益なら他のうどんチェーンを買収するなどして、さらに1位の座を盤石にする戦略もアリですね。

このように成功している企業の事例からマーケティングを学ぶと勉強になりますし、このユーチューブでは他にもたくさんの企業のマーケティング解説をしておりますので、こちらも併せてご覧ください。

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