こんにちは、佐々木です。
今回は「パナソニック ラムダッシュ パームイン」という商品のマーケティングの成功要因についてお話したいと思います。
成功要因は主に4つあると思います。
前半の2つは割と一般的な内容ですが、後半の2つは割とオリジナリティがあると思うので、ぜひ最後まで見てください。

パナソニック ラムダッシュ パームインとは

まずは今回紹介するパナソニック ラムダッシュ パームインのご紹介をします。
この商品は「日経トレンディ2023ヒット商品」で15位を獲得した商品です。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00918/00001/

少し記事の内容を引用します。

2023年11月4日発売の「日経トレンディ2023年12月号」 ▼Amazonで購入する では、「2023年ヒット商品ベスト30」を特集。15位に選ばれたのが、「ラムダッシュ パームイン」だ。最大の特徴はイヤホンケースのような形状と性能の両立。23年9月の発売後は同社想定の15倍ペースで売れ、1カ月で計1万台を販売した。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00918/00017/?i_cid=nbpnxr_parent  の無料化箇所より

と、中々のHITのようです。
公式サイトの2024年3月1日時点の情報では税込み41,580円なので、
1ヶ月で1万台だと1ヶ月で4000万売れたということですよね。
もし同じペースで1年売れれば、5億程でしょうか。
かなりのHITと言えますね。

ではこのパナソニック ラムダッシュ パームインがなぜここまでHITしたのかを今回は解説したいと思います。

パナソニック ラムダッシュ パームインHIT要因①:デザイン性

まずもってのHIT要因として上がるのはこのデザイン性ですよね。

こちらはWEB検索で@DIMEという記事に下記のようにHIT要因が書かれていました。

どんなインテリアにも合うデザインで常にそばに置いておきたい存在の『ラムダッシュ パームイン』。シェーバーの概念を変えるその発想は、どこからきたのか?今回、開発に携わったパナソニックの4人の担当者を直撃した。
まず気になるのは、今までにない「デザイン」だ。その着想について担当者は次のように語る。
「きっかけは2020年のデザイン先行提案が出発点です。コロナ禍によるライフスタイルの変化、セルフケアユーザーの増加、男性の美容意識向上、環境への配慮の高まりなど、社会の価値観が変わる中で、シェーバーの剃り性能だけでなく、より豊かな体験を提供し、感性価値にも焦点を当てる必要性があると考えていました」

https://dime.jp/genre/1662915/

ということでパナソニックさん側がそもそも、感性価値に重きを置いて、デザインをかなり重視して開発されたのがHIT要因のようですね。

確かに、「洗面台に置いた時にスタイリッシュになる」という評価は様々な所で見られるので、ここは間違いなくHITの主要な要因だと思います。

パナソニック ラムダッシュ パームインHIT要因②:オケージョンの網羅

髭剃りというのは大体皆さん毎朝1回というのがよくある髭剃りのやり方だと思います。
ただ、髭って夕方になってくると伸びてくるんですよね。。。
しかもそれも個人差があって、伸びるのが早い人などは、夕方には割と髭が濃くなってしまうようです。

また、夕方は取引先との会食や、プライベートな用事などで、身だしなみを気にしないといけないシーンというのは意外と多く発生します。

なので、ユーザー視点で見ると、夕方にも髭剃りは行いたいものなのです。
ただ一方で、従来のシェーバーは持ち運びがし辛い形状です。
また、デザインの観点でも、「いかにも髭剃り!」というデザインだったりもするので、持ち運びするのは少し恥ずかしかったりもします。

このユーザーの悩みを解決するのが、
持ち運びできて、恥ずかしくないデザインの髭剃り
だったのだと推測しています。

また、ここから着想したであろう、

5枚刃を手のひらに

というコンセプトも良いですよね。
「手のひらに」で、持ち運び可能なことを訴求しつつ、「5枚刃」というワードで髭を剃る能力の高さもしっかりアピールできていますよね。
これは中々素晴らしいコンセプトだと思います。

パナソニック ラムダッシュ パームインHIT要因③:草食系男子へのポジショニング

このポジショニングの巧妙さが今回の商品の一番の勝ち筋だと私は考えています。

従来の電気シェーバーは髭の濃いモデルが出てきて、髭を剃っているというプロモーションがほとんどです。

これはつまり、各社が「髭をキレイに剃る力」で戦っていたということです。

そして大抵こういったプロモーションに出てくるモデルは、
基本的に無骨なワイルド系の男性のイメージであることが多いです。

一方世間では草食系やメンズ脱毛などが流行っていて、
無骨でワイルドな髭男というより、
つるっとした中性的な姿を理想とする男性が増えています。

この無骨なワイルド系男子とは反対の、つるっと中性草食系男子が欲しい商品のポジションを取れたのが、今回のパナソニック ラムダッシュ パームインの最大のHIT要因ではないかと私は考えています。

こういった層を狙ったからこそ、「髭をキレイに剃る力」ではなく、「デザインのスタイリッシュさ」という訴求軸で勝負できたのではないかなと思います。

ちなみに1枚目が「パナソニック ラムダッシュ パームイン」の公式HPの画像で、2枚目が電気シェーバー大手のブラウンの公式HPの画像です。

イメージモデルの雰囲気を掴んで頂けたでしょうか?

https://panasonic.jp/shaver/products/lamdash_palm.html

https://www.braun.jp/ja-jp/male-grooming/shavers-for-men

パナソニック ラムダッシュ パームインHIT要因④:ネーミング

ラムダッシュ パームインというネーミングも良いです。
ラムダッシュは「Λ’(ラムダ+ダッシュ)」というのが由来らしく、。
Λはギリシャ語で「刃」を、ダッシュは「鋭さ、先進性」を意味するそうです。
本物の剃り味を実現する、圧倒的なパフォーマンスというのが表現の狙いだそうです。

そして、パームインというのは英語で手のひらの中という意味のようです。

ここでポイントなのが、シェーバーや○枚刃という言葉を敢えて使わなかったことです。

先程の説明の通り、これまでのシェーバーのイメージは無骨なワイルド系男性のイメージが強いので、こういった名前を使うことで、これまでのシェイバーと同じポジションに入ってしまう可能性もありました。

ここを敢えてシェーバーと名乗らなかったおかげで、これまでのシェイバー達と戦う必要がなくなったのは大きかったと思います。

まとめ

今回はパナソニック ラムダッシュ パームインのHIT要因についてお話しました。
まとめると、
HIT要因①:デザイン性
HIT要因②:オケージョンの網羅
HIT要因③:草食系男子へのポジショニング
HIT要因④:ネーミング
というのがHIT要因でした。

やはり売れる商品はコンセプトやポジショニングが強いなと改めて感じました。

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