マーケターが鍛えるべき概算力

マーケティング全体

はじめに

こんにちは、佐々木です。
今日はマーケターが鍛えるべき概算力についてお話をしていきたいと思います。

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概算力

マーケターの仕事で重要なことは意思決定をすることです。
方針AとBがあって、どちらに進むのか、またはC案なのか、を判断するのはマーケターにとって重要な業務です。

そして大体そういう意思決定をする際には時間がありません。
なぜなら、
①早く決断し、実行した方が有利だから
②そもそもの決断の数が多いので1つ1つの意思決定に掛けられる時間が短いから
です。

なのでマーケターは
非常に短い時間で質の高い意思決定をしないといけません。

その際に活躍する能力が概算力です。
概算力とは、ざっくりものごとを計算することで、全体感をざっくり把握する能力です。

例えば下記のような例です。
①500万の広告費でROAS400%、利益率30%の商品を売る
②800万の広告費でROAS1000%、利益率10%の商品を売る
どちらが得かの判断が必要になります。
この場合、
①は売上2000万、粗利は600万なので、広告費を差し引いて100万の利益
②は売上8000万、粗利は800万なので、広告費を差し引くと利益は0
となります。
そしてこの場合だと②の施策でROASが高いので、
利益率を高い商品で売れないのか、
ROASはもっと出るようにできないのか
などを考えます。

しかも実際の場合にはROASや利益率などは具体的な数字で出てこないので、
過去の経験や類似事例から推測して、概算でもいいので早く計算します。

こうすることで、意思決定が早くなり、現場で運用するメンバーが止まらずにどんどん施策を進められるようになります。

また、現場メンバーから上がってくる試算を元に施策の良し悪しを判断することがあると思います。
この時にも概算力が役立ちます。
メンバーが出してきた試算と自分が概算で計算した試算が違うことはよくあり、
出てきた試算のロジックの誤りに気づけたり、
逆に自分の想定インプットの数字が違うのを修正できたりします。

特に後者は自分の今後の概算にも活かせる資産になるので、
より概算力のスピードと精度がアップします。

というわけで皆さんもぜひ、各部門から上がってきた試算をそのまま採用するのではなく、
概算して施策の精度を高めたり、自分の概算力をさらに磨いたりしてください。

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本日は以上です。

           
著者情報

佐々木 理人

株式会社Venture Ocean CEO

新卒で大手食品系メーカーで法人営業を2年半経験後、消費財美容ベンチャー企業に転職。マーケティングや営業企画業務に従事。新規立ち上げしたブランドは1年で売上70億、ドラッグストアのシリーズ別シェアNo.1になる。2023年より株式会社Venture Oceanを創業。

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