【実践で使える】新規事業コンセプトの作り方の型と成功事例を解説!

新規事業立ち上げは売上を会社の売上を大きく伸ばすチャンスです。
一方で、多くの企業が新規事業を立ち上げる際に、我流で立ち上げられていることが多いです。
それ故に、新規事業が途中で上手く行かなくなることもあります。
私自身、事業会社で新規で立ち上げたブランドが1年で70億の売上まで成長したり、支援会社でいくつもの新規事業立ち上げを支援してきて、新規事業にはコンセプトがマストで必要だと思っています。
今回はそんな新規事業立ち上げの中でも特に重要な、「新規事業のコンセプトの作り方の型や成功事例」をご紹介いたします。
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目次
新規事業のコンセプトとは ~既存事業コンセプトとの違い~

新規事業のコンセプトとは、その事業が「誰の、どんな課題を、どのように解決しようとし、どのようにマネタイズするのか」を比較的短めの文章で表したものです。
既存事業のコンセプトであれば、「誰の、どんな課題を、どのように解決する」で終わることが多いです。
なぜなら、既存事業のコンセプトはマネタイズ方法が既に確立されていることが多いため、マネタイズまで考えを及ばせる必要はないです。
これに対して新規事業は、マネタイズ手法が確立されていないことが多く、課題を解決した上で、その対価を得る方法にまで思考を及ばせる必要があります。
ちなみに既存事業のコンセプトについてはこちらで解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
コンセプトの作り方や成功事例を完全解説!
新規事業におけるコンセプトの重要性
ではここからはなぜ新規事業において、コンセプトが重要なのかを解説していきます。
ちなみに新規事業にそもそもマーケティングがなぜ必要なのかはこちらで解説しています。
新規事業にマーケティングが必要な理由とは?―新規事業マーケティングを行う際の注意点も徹底解説―
新規事業でコンセプトが重要な理由①:着想からプロダクト完成までの一貫性を持たせるため
新規事業では着想から、プロダクト完成まで半年~1年くらいかかることが多いです。
そうすると、その長い期間で、当初のターゲットや解決したい課題と、最終のアウトプットのプロダクトがズレてくることがあります。
例えば、はじめは20代向けに開発していたプロダクトが、プロトタイプを作ってみると、30代にウケが良く、30代向けに改良していきます。
そこでコンセプトを修正しないと、20代をターゲットと謳いながら、30代にウケの良いプロダクトを作成してしまうことになります。
こういった事象は、特に何度も軌道修正を繰り返す新規事業で起きがちです。
なので、新規事業ではことあるごとに、コンセプトに立ち返ることをオススメしたいです。
新規事業でコンセプトが重要な理由②:利益を出すため
新規事業の担当者はとにかくプロダクトや事業を形にすることに夢中になりがちです。
それはそれで非常に重要なのですが、時に、利益を出すことを忘れてしまうことがあります。
有形の商材であれば、販売すれば売上は立ち、利益は出ます。
一方で、メディア系の事業だと、マネタイズポイントをクリアにしておかないと、作り込んだ後に、「マネタイズができない」となってしまいます。
新規事業でコンセプトが重要な理由③:関係者全員で思考を一致させるため
これが新規事業でコンセプトを作るべき最重要理由です。
新規事業は既存事業と比較して、外部のリソースを使うことが多いことに起因します。
同じ社内であれば、カルチャーが同じなので、ある程度思考は一致します。
一方、外部パートナーとだと、バックグランドが全く違うメンバーとチームを組むので、思考が一致し辛いです。
なので、コンセプトをしっかりと作り込み、「誰の、どんな課題を、どのように解決しようとし、どのようにマネタイズするのか」をクリアにしておくことが非常に重要です。
新規事業コンセプトの作り方
ではここからは新規事業コンセプトの作り方を4つの型でご紹介します。
まず、冒頭でもお話したように、新規事業のコンセプトの基本は、「誰の、どんな課題を、どのように解決しようとし、どのようにマネタイズするのか」を比較的短めの文章で表すことです。
これを考えるのにあたり、代表的な新規事業の4つの作り方に照らしながら、注意すべきポイントを解説してゆきます。
新規事業コンセプトの作り方パターン①:プロダクトアウト型

新規事業で実は一番多いのがこのパターンではないでしょうか?
そして、最も失敗しやすい新規事業やり方もこのやり方だと思います。
プロダクトアウト型の新規事業コンセプトは、起案者がとにかく欲しいプロダクトやサービスを形にしたものです。
このパターンは、コンセプトの中の「どんな課題を」が先に決まり、その内容は非常に良いものであることが多いです。
しかし、「誰の」がかなり曖昧であることが多いです。
なので、「これは誰向けのプロダクトなのか」をかなり突き詰めて考える必要があります。
また、マネタイズに関しても、自分の「欲しい」を叶えている場合が多く、利益率の試算が甘かったり、そもそも収益の事をそっちのけなことがあります。
なので、どうマネタイズするのかをしっかりと考えるのが重要です。
新規事業コンセプトの作り方パターン②:トライ&エラー型

WEB上でのプロダクトや、サービス系の事業の新規事業コンセプトでよくあるのがこのトライ&エラー型です。
トライ&エラー型はとにかくプロダクトをローンチして、そこからどんどんサービスを改善していく型です。
この型でコンセプトを作る場合には、「誰の」、「どんな課題を」の部分をしっかりと固めて固定します。
そして、コンセプトの中の「どのように解決する」が変化させていきます。
そして「どのように解決する」を変えていく中で、当初決めた、「誰の」「どんな課題を」と「どう解決する」にズレが生じてきやすいのもこのパターンの特徴なので、ここも注意しましょう。
新規事業コンセプトの作り方パターン③:シーズ型

自社が独自で持っている技術や、自社の得意なことベースで新規事業コンセプトを作るのが、シーズ型です。
シーズ型は、「どう解決する」が一番に決まり、その後、「どんな課題を」、そして「誰の」が決まります。
そしてこの新規事業コンセプトの作り方で最も苦労するのが、「どうマネタイズするか」です。
自社独自の技術を使おうとすると原価が高くなってしまったり、自社の技術を使おうとするものの、誰もお金を払ってまで欲しくならないプロダクトになってしまうリスクが最も高いのがこのシーズ型です。
新規事業コンセプトの作り方パターン④:マーケットリサーチ型

最も成功確度の高い新規事業コンセプトの作り方が、「マーケットリサーチ型」です。
「マーケットリサーチ型」の新規事業コンセプト作成では、人々が何に悩んでいるかを調査するところから始まります。
そしてどんな人が多く抱えているのかを明確にし、どうマネタイズするかを考えてから、最後にどう解決するか=プロダクトを作ります。
この手法は課題がクリアでターゲットもクリアなので、割とヒットしやすい新規事業コンセプトになります。
ただし、「どう解決するか」が競合と同じでは、差別化できずに売れなくなってしまうので、「どう解決するか」に独自性がかなり求められる新規事業コンセプトの作り方です。
弊社も基本はこの新規事業コンセプトの作り方を行うことが多いです。
コンセプト作成初心者の方はこちらでコンセプト作成のステップを解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
コンセプト策定の7ステップ!ポイントと成功事例も分かりやすく紹介
新規事業コンセプト作成時の注意点
ではここからは新規事業コンセプトを作る際の注意点について解説します。
新規事業コンセプト作成時の注意点①:市場はあるのかは常に意識する
新規事業を作る際に、新しいものや競合との差別化ばかりを考えてしまうと、市場がない所に参入してしまうことになります。
コーヒー市場に参入しようとして、カフェインレスの甘いドリンクを作っても、コーヒーユーザーは誰もそれを欲しがらないですよね。
このように、「市場があるのか」という視点は新規事業を行っていると抜けがちな視点ではあるので、常に意識すべきポイントです。
新規事業コンセプト作成時の注意点②:ターゲットとアウトプットが合っているのかを意識する
これは先ほどのトライ&エラー型の新規事業コンセプト考案方法が一番当てはまりますが、「どう解決するのか」と「誰に」がしっかりと一致している必要があります。
カフェインレスのコーヒーという「どう解決するのか」という手法があったとして、ターゲットが「朝目を覚ましたい人」だと完全にちぐはぐになっていますよね。
ですので、ターゲットと提供する解決策が一致しているかは必ず確認しましょう。
新規事業コンセプト作成時の注意点③:マネタイズを意識する
何度も言いますが、新規事業コンセプトで最も大切なのはマネタイズ観点です。
「作ったはいいものの、儲からない」とならないように、新規事業のスタートの段階で「どうマネタイズするのか」は常に念頭に置いておきましょう。
新規事業コンセプト作成時の注意点④:本当に欲しいか、心が揺さぶられるかを確認する
これはマーケットリサーチ型の新規事業コンセプトの作成で注意したいですが、理屈を抜きにしてプロダクトと思えるかは常に考えましょう。
「ロジカルに考えれば需要はあるが、なんか欲しくない」ということは新規事業をしているとおきます。
こういった場合はサービス設計をもう一度見直すことが大切です。
人間は論理ではなく、感情で判断する生き物なので、ここはかなり重要です。
新規事業コンセプトの事例
ではここから、新規事業コンセプトの事例を解説していきます。
新規事業コンセプトのプロダクトアウト型の例:アイフォン

アイフォンのコンセプトはまず、プロダクトアウトなので、「大画面のタッチ式の携帯電話」が決まります。
そしてそこから逆算して、課題の「携帯電話でネットを快適に利用したい」が決まり、ターゲットの「携帯電話ユーザー」が決まり、最後にマネタイズの「高単価販売」が決まります。
このようにプロダクトアウトはプロダクトが決まっている分、課題がすぐに決まります。
また、ターゲットも「この人!」と絞っているわけではないので、比較的広いターゲットになりがちです。
そして、マネタイズはすでにできたプロダクトから逆算するので、どうしても高めの販売になってしまいます。
なのでコンセプトを考える際の自由度は利きにくく、それ故に新規事業コンセプトとしては失敗しやすいです。
一方でターゲットを広く取らざるを得ない分、マス向けの商品になりやすく、大ヒットとなりやすいのも、このプロダクトアウト型の新規事業コンセプトの特徴です。
プロダクトアウト型の新規事業はアイデアが大切です。新規事業アイデアの出しの方法についてはこちらで解説していますので、併せてご覧ください。
新規事業のアイデア出し3ステップ!良いアイデアとは?フレームワークも解説
新規事業コンセプトのトライ&エラー型の例:マイベスト

マイベストの新規事業コンセプトはまず、「誰の」が埋まります。
そこから、「どんな課題」や「どう解決するか」が、決まります。
今回の場合は解決手法は、「自社で徹底的に検証しそのプロセスと結果を開示する」になっています。
マネタイズはどう解決するかに紐づくので、この場合は「メーカーにプロモーションスペースを作って広告収益を得る」になります。
トライ&エラー型では、どう解決するかを色々と試すので、今回の場合だと、「オーダーメイドで選択のお手伝いをするチャットボット開発」なども考えられます。
ただこの場合だとマネタイズが難しいので、今のようなメディア型になったのだと推察されます。
このように、トライ&エラー型は、解決の手法とマネタイズを何度も検証しないといけないので、結果的に事業が立ち上がるのに時間がかかってしまうリスクはあります。
一方で検証を繰り返しているので、ビジネスモデルは強固なことが強く、競合に負けにくいのもこの新規事業コンセプトの考え方のメリットです。
新規事業コンセプトのシーズ型の例:アスタリフト

アスタリフトの新規事業コンセプトはまず、「どう解決するか」かが埋まります。
今回の場合は写真で培った抗酸化技術を使うことは確定します。
そして次に、この技術が使える領域が限られるので、マネタイズの方法が決まります。
そして、抗酸化が便益の化粧品が欲しいターゲットと課題が決まります。
このように、シーズ型は項目の選択肢が非常に狭いのはかなりのデメリットです。
一方で、自社の圧倒的な強みや独自技術を使っているので、参入障壁をかなり高くできるのは大きなメリットです。
新規事業コンセプトの作り方パターン④:クイックルワイパー

クイックルワイパーの新規事業コンセプトはまず、「どんな課題」が埋まります。
日常や現状のプロダクトでの「不」から新規事業コンセプトの課題を設定します。
そして、その課題は誰が悩んでいるのか、そしてどうマネタイズするかを考えます。
そして最後に「どう解決するのか」を考えます。
この新規事業コンセプトの考え方は、競合も同様のプロセスを経ている可能性が高いので、解決策=プロダクトがどうしても似通ってしまいます。
一方で大きく外すことがないというのはこの手法のメリットです。
ちなみにコンセプトの成功事例はこちらで解説しています。
また、売れるコンセプトの作り方はこちらで解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
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今回は実践で使える新規事業コンセプトの考え方というテーマでお話してきました。
新規事業はコンセプトが最も重要ですが、そのコンセプトを考えるのは一筋縄ではいかず、一定の経験値が求められます。
なので、特に初めて新規事業でコンセプトを考える場合にはかなり苦戦することが考えられます。
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その他の新規事業に関しては下記で解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
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