コンセプトの成功事例6選と成功法則を解説!

コンセプト

「ブランドや商品のコンセプトを考えないといけないけど、どうやればよいのか分からない。そもそもどんなのが良いコンセプトか分からない」
こんなお悩みをお抱えのマーケターの方は多いのではないでしょうか?
今回はコンセプトの成功事例6選とその成功法則というテーマでお話させて頂きます。

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コンセプトの成功事例①:Airbnb

https://www.airbnb.jp/より

Airbnbは、世界中の宿泊施設を個人間で貸し借りできるプラットフォームです。
いわゆる「民泊」(ホテルなどではなく、個人宅に宿泊すること)を世の中に浸透させたのは、Airbnbの影響が大きいです。
Airbnbのコンセプトは、
「世界中どこにいても、まるで自宅にいるような体験を提供しながら、その地域の文化を感じる」
です。
従来の観光は色々な地域に訪れて、観光はするものの、宿泊はホテルや旅館ということがほとんどだったと思います。
ホテルではある種の贅沢な宿泊を楽しめますが、非日常であるが故に、少し休まらない人もいたはずです。
そんな方々向けに、まるで自宅のような宿泊施設=民家に止まってもらうことで、リラックスできる空間を提供したのが、このコンセプトの1つ目に強い所です。
また、ホテルや旅館ではある程度サービスは均質化しています。そうすると、真にその地域の文化を感じることが難しくなってしまいます。
一方で民泊であれば、その地域に根差した家屋にそのまま泊まれるので、文化を感じるという点ではうってつけですよね。

このAirbnbのコンセプトは、競合のホテルや旅館が「滞在の快適さ」を高めていったのに対し、
「ホテルや旅館では得られないくつろぎ」や、「異文化への深い体験に対する欲求」という消費者のインサイトを突いたので上手く行っているのだと思います。

コンセプトの成功事例②:リードルショット

https://vtcosmetics.jp/category/reedle-shot/199/ より

リードルショットのコンセプトは下記です。
「CICAと天然マイクロニードル(天然の美容針)の組み合わせ!浸透力の落ちた肌でも角層まで美容成分を届けるREEDLE SHOT LINE」
リードルショットは日系トレンディ2024年でヒット商品4位を取っています。
この商品はコンセプトの通り、美容液の中に小さな針が入っていて、それがお肌を刺激してくれることで美しくなれるというコンセプトです、
このコンセプトの秀逸な点は効果実感です。
スキンケア商品は速効の効果実感が低く、長く使い続けて初めて効果を感じることが多いカテゴリです。
そんなスキンケア市場において、針で物理的な刺激をすることで、「効いている」という効果実感の体感を産みやすい設計になっているのは秀逸です。
また、針と美容液を掛け合わせている点も素晴らしいです。
針で顔を美しくする施術などは昔から女性になじみがあるので、針というRTBも美肌に導くことへの納得感が高いのだと思われます。
また、好きな濃度を選べるというのもこのコンセプトの良い点です。
各商品には100、300のような数字が付いていて、それが濃度を表しており、自分に合った刺激の強さを選択できる形になっています。

コンセプトの成功事例③:ヤクルト1000

https://www.yakult.co.jp/yakult1000/ より

ヤクルト1000は「ストレスの緩和、睡眠の質向上、腸内環境改善」を謳った、飲料です。
このコンセプトの秀逸な所は、睡眠の質に悩む層の中でもライトな層を狙っている点です。
睡眠の質に悩む人は多いですが、薬を使うほどではないという人はたくさんいるのではないでしょうか?
今まではそういった悩みを抱える人は、まくらやベッドなどの寝具で解決するしかありませんでした。
そこに、飲料かつ1本150円と比較的手を出しやすい価格帯で、「睡眠の質改善ができる」というコンセプトで切り込んだのは非常によく、これが成功の主要因です。
あとはRTB(Reason to Believe)が乳酸菌というのも良かったです。
乳酸菌はヨーグルトなどで何となく皆さん親しみがあり、さらに腸内環境を良くしてくれるものだという認知があります。
ここも睡眠の質改善の訴求をさらに強くしている要因だと言えます。

コンセプトの成功事例④:IQOS

https://jp.iqos.com/ より

IQOSのコンセプトは
「火が出ない、灰が出ない においが少ないのに、たばこ本来の味を楽しめるタバコ」
です。
IQOSは従来の紙巻煙草を燃やすスタイルではなく、加熱することで、喫煙ができるプロダクトです。
これは、喫煙者たちの、「タバコは吸いたいけど煙で周りに迷惑をかけたくない」というインサイトや、
「たばこ臭くなりたくない」というインサイト、
「かっこよく喫煙したい」というインサイトを突いていると言えます。

また、機械を使って喫煙するため、初期投資がかかり、その初期投資を回収したい心理から、ユーザーがスイッチしにくいのも、このプロダクトの優秀な点です。

コンセプトの成功事例⑤:資生堂エッセンス スキングロウ ファンデーション

https://brand.shiseido.co.jp/essence-skinglow-foundation-G80001.html

資生堂エッセンス スキングロウ ファンデーションも2024年の日系トレンディのヒット商品に選ばれており、2024年度の21位です。
資生堂エッセンス スキングロウ ファンデーションのコンセプトは、
「美容液レベルの肌体験へ。美肌育むファンデ美容液、完成。美容液がファンデーションを包み込む新処方に成功。」
です。
このコンセプトの秀逸な点は、美容液がファンデーションをくるむという発想です。
従来はファンデーションに美容液成分が入っているものはありましたが、ファンデーションを美溶液でくるんだものはありませんでした。
美容液でファンデーションをくるむことで、ファンデーションより先に美容液が肌に触れ、肌に優しいというのが、このコンセプトのキモです。
このコンセプトは、「ファンデーションは肌負担が強いから嫌だ」というユーザーのインサイトをついた商品となっています
またパッケージも、ファンデーションと美容液の融合を表したものとなっており、コンセプトをきっちりと体現しています。

コンセプトの成功事例⑥:リライブシャツ

https://www.reliveshirts.com

リライブシャツは令和の虎で有名になった、機能性ウェアです。
リライブシャツのコンセプトは「着る医療機器」です。
リライブシャツは衣服に、筋肉を低刺激で活性化させる「間接テーピング®」の技術で「身体機能を少しでも改善すること」を目指して作られました。
この商品のコンセプトの秀逸な点は先ほどのヤクルト1000と似ているのですが、腰痛や肩こりなどにライトに悩むユーザーに響くコンセプトだった点です。
「腰痛や肩こりで体がなんとなく辛いが、病院に行くほどではない」という人たちに、衣類にそれらの悩みを改善させる効果を持たせた商品を訴求している点がこの商品の秀逸な点です。
あとはCMに出川哲郎さんが出てきて、着るだけで肩こりが軽減される様子をクリアに訴求しているのも良いです。
変にブランディングをしようとしすぎずに、機能をまっすぐストレートに伝えている点も、リライブシャツのHIT要因です。

コンセプトの成功事例:まとめ

今回はコンセプトの成功事例というテーマでお話しました。
今回ご紹介したコンセプトの成功事例から、成功するコンセプトの法則性が見えます。それは下記です。

  1. 競合とは違う訴求軸で戦う(AirbnbやIQOS)
  2. 納得性の高いロジックを頭で判断してもらい、効果実感を高める(リードルショットやエッセンス スキングロウ ファンデーション)
  3. 悩んでいる人はいるが、明確なソリューションがない所を攻める(ヤクルト1000やりラブシャツ)

皆様もこの法則を参考に、売れるコンセプトを作成頂ければと思います。
ちなみに売れるコンセプトの具体的な作り方に関しては、こちらで解説しています。

https://venture-ocean.com/blog/good-concept

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著者情報

佐々木 理人

株式会社Venture Ocean CEO

新卒で大手食品系メーカーで法人営業を2年半経験後、消費財美容ベンチャー企業に転職。マーケティングや営業企画業務に従事。新規立ち上げしたブランドは1年で売上70億、ドラッグストアのシリーズ別シェアNo.1になる。2023年より株式会社Venture Oceanを創業。

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