新規事業立ち上げの進め方6つのステップと成功の3つのポイント

こんにちは、佐々木です。
事業にはライフサイクルがあり、同じ事業がずっと成長し続けるのは中々難しいのが現代のビジネスです。
一方で各企業は事業の柱が1本しかなく、その事業が傾く=倒産に直結してしまう企業さんも多いのではないでしょうか?

そんな事業者さんはぜひ新規事業の立ち上げを検討すべきです。
新規事業の立ち上げは1事業への依存を脱却する、「長期目線でのリスクヘッジ」ともいえます。
ただ、新規事業の立ち上げは通常のビジネスよりも難易度が高い一方で、分からないことが多すぎて、「とりあえずやってみる」という企業さんが多いのではないでしょうか?
ただこのやり方では確実に失敗します。
新規事業立ち上げには正しい新規事業立ち上げのステップを知って実行していくことが大切です。

本記事では新規事業の立ち上げが重要な理由から、新規事業の立ち上げのプロセス、事業を成功させるための必要な5つのことを、
1年で70億の新規事業を立ち上げたり、その後もたくさんの企業様の新規事業立ち上げをお手伝いしてきた私の経験からお話していきたいと思います。

新規事業を立ち上げるメリット

新規事業の立ち上げは、新しい収益源の確保というメリットをもたらしてくれます。
企業は10年、20年と永続していかないといけませんが、10年、20年も1つの事業で成長を継続させることはなかなか難しいです。
また成長が継続しても同じ成長率を維持するのは中々難しいのではないでしょうか?
10億の事業を120%成長で2億伸ばすのと、10億の事業の成長を維持して新規で2億の事業を作るのでは、一見前者の方が難易度が低く見えますが、実は後者の方が難易度が低い場合が多いです。
10億の事業は意外とその10億を守りたいが故に攻めた投資ができず、結局伸びないというのはよくあるパターンです。
なので、新規事業の立ち上げは会社全体が成長するための新しい収益源を確保できる観点でオススメです。

また、新規事業立ち上げは次世代の経営者候補人材を育てることにもつながります。
新規事業では市場分析、資金調達、事業のマネタイズ、事業を回すためのオペレーション構築、人材マネジメントなど、経営者に必要な経験を積むことができます。
これらを座学ではなく、実践で学べるのは次世代の経営者候補人材の育成において、とても重要です。

新規事業立ち上げの6つのステップ

新規事業を立ち上げは、正しいやり方で行っていかないと1年後に倒産してしまうリスクがあります。
また、経済産業省の調査によると、新規事業に取り組んだ企業のうち約80〜90%の企業が立ち上げの失敗をしています。
さらに、中小企業庁の統計では起業後1年での生存率は95.3%、5年で81.7%という結果が報告されています。
ですので、新規事業の立ち上げには適切なステップの理解が必須と言えます。
ここからはそんな新規事業の立ち上げの5つのステップについて解説をしていきます。

ただステップを知る前に、新規事業特有の勝つための思考法を知っておくと、その後非常に楽になるので、こちらもご覧いただくと良いです。

新規事業で勝つための思考法を解説!~PL思考/BS思考とは~

新規事業立ち上げのステップ①:事業アイディアを考える

新規事業立ち上げのステップの1つ目は事業アイディアを考えることです。
新規事業を立ち上げる際に、ぼんやりとでもいいので、どんな領域でどんな事業を立ち上げたいかを考えましょう。
ここは事業者さんの意志がかなり重要なポイントで、この段階で強い意志でやりたい事業アイディアがある事業者さんは新規事業の成功確率が高いです。

一方でやりたい事業がなく、ビジネスの規模や最近の流行りなどから取り組む新規事業を考えるパターンもあるかと思います。
このパターンはかなりの確率で失敗します。

これは大きく2つの理由があります。
まず1つ目は自社の強みが活きていないパターンです。
自社の強みと全く違う領域での新規事業はうまくいく確率が格段に下がります。
なので、自社の既存事業で培った強みを活かす事業ドメインを選択しましょう。

2つ目は事業の自分ゴト化ができていないパターンです。
新規事業を進めるには「何としても成功させる」という強烈な意思が重要です。
その意思を作るには自分たちが「勝てる」と根拠がなくとも確信できることが意外と大切です。

新規事業立ち上げのステップ②:市場調査・競合調査を行う

新規事業立ち上げのステップの1つ目は市場調査・競合調査を行うことです。
市場調査や競合調査に関しては下記の記事で詳しく書いていますので、こちらをご覧ください。

市場調査のやり方を市場シェア1位達成マーケターが解説!

要点をまとめると、
①市場調査
②競合調査
③ポジショニング
④プロモーション・口コミ調査
が市場調査においては大切です。

新規事業立ち上げのステップ③:事業のコンセプトを考える

新規事業の立ち上げのステップの3つ目は事業のコンセプトを考えることです。
事業コンセプトとは、事業のアイディアを文章化して、その事業の訴求点を明確にしたものです。
例えば、あなたが子持ちのお母さんで、子供がいるママ向けのネイルサロンをオープンするという新規事業を考えたとします。
「子供がいるママ向けのネイルサロン」は事業のアイディアです。
これを事業コンセプトにすると、例えば、
「子持ちでもストレスフリー。キッズスペース搭載のネイルサロン」
「忙しい子育ての合間に通える。施術スピードが速いネイルサロン」
「ママ友の間で浮かない。派手すぎないけど可愛いネイルができるネイルサロン」
などのようになります。
つまり、誰に、何を、どのように訴求するかまでを文章化したものがコンセプトと言えます。

そしてこのコンセプトが完成すると、次はそれをコンセプトテストに掛けます。
これも以前の記事で説明していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

コンセプトテストとは?コンセプトテストのやり方や重要性を解説!

新規事業立ち上げのステップ④:事業の収支計画(PL・BS)を考える

新規事業の立ち上げのステップの4つ目は事業の収支計画(PL・BS)を考えることです。
事業の収支計画を考える際には、まずどこをキャッシュポイントとするのかを考える必要があります。
どんな人がいくらくらい出してくれるのか、をN1インタビューなどの定性調査で出す必要があります。
N1インタビューに関してはこちらに詳細を記載しているので、こちらをご覧ください。

N1インタビューのコツ

 

そして次にどのように集客を行うのかを考える必要があります。
集客方法は事業の性質や投資可能金額、結果を出すまでの期間などで変わってくるので、ここも慎重に考える必要があります。

ここまで考えられたら、具体的にPLを引きます。
PLは売上、原価、粗利、販管費、その他費用などを計算し、最終的な利益計算を行います。
新規事業のPLで大切なのは、PLを複数本(3本)引くことです。
PLは最低ラインの数字のPLと最高ラインのPL、そしてミドルのPLの3つを作ります。
最低ラインのPLはこの新規事業が上手くいかなかった場合の最悪を想定して作成します。
こうすることで、事業の最悪の失敗を経営サイドである程度、目途を立てることができます。
最高ラインのPLは、事業が大当たりした場合を想像して作成します。
これはその事業のメリットを見出すのに使います。この事業が上手く行ったらどれくらいの利益が出せるのかのメリットをしっかり把握しておくのに必要です。
ミドルのPLは新規事業のリアルな目標値として使うために設定します。
遠すぎず近すぎずの目標が最もモチベーション高く、事業を運営できるからです。

ただ、PLは精緻すぎるものを作る必要はなく、むしろどんどん修正していく前提で、考えるのが良いです。
作りこみすぎたPLでも2-3か月ですぐ修正になることはザラにあるので、精緻すぎるPLを作る必要はないです。

またBSに関してはPLができた段階で、月別の必要資金を洗い出します。
これによりどれだけの資金調達が必要かがある程度わかるので、このあたりも準備しておくのがおすすめです。

新規事業立ち上げのステップ⑤:小さくテストする

新規事業立ち上げのステップ5つ目は小さくテストをすることです。
事業のコンセプトが決まり、PLも決まれば一気に大きく投資をしたくなるとは思いますが、まずはテストで小さく始めてみるのがオススメです。

事業は初期の想像通りに行かないことがほとんどで、「やってみないと気付けなかった穴」がたくさんあります。
なので、事業を運営する上で想定される色々な事象を低リスクで知るには、小さくやってみるのが一番です。
ここで初めから大きく投資すると、思わぬところで落とし穴にハマってしまい、一気に大きな損失を出してしまうこともあるので、まずは小さく始めるのがオススメです。

WEBでのビジネスであれば、まずは広告投資や人員を最低限の投資に留めたり、
オフライン展開のビジネスであれば特定の地域に絞って投資を行うなどです。
この小さなテストで得た教訓は今後ずっと生きてくるので、小さくテストしたことは全て記録に残しておきましょう。
ここでは結果を出すことよりも知見を貯めることを優先して、振り返りをたくさん行いましょう。

新規事業立ち上げのステップ⑥:大きく、一気に投資し、伸ばす

新規事業立ち上げのステップ5つ目は大きく、一気に投資し、伸ばすことです。
小さなテストである程度事業で躓く点が分かれば、その後は大きく一気に投資をして伸ばします。
ここで重要なのは大きく、一気に投資をするという点です。
よくあるのが、リスクを恐れて小さくしか投資できずに、後から出てきた競合に抜かれるパターンがあります。
これは最悪のパターンで、自分たちが新規事業で切り拓いてきた市場を競合に簡単う奪われてしまいます。
なので、小さくテストが成功してからは、最短で大きく投資を仕掛け、競合を一気に突き放しにかかるのをオススメしたいです。

また、この他に新規事業には各月ごとに壁が存在し、その壁を越えていく必要があります。
それらの壁はこちらで解説しているので、詳しくはこちらをご覧ください。

新規事業フェーズ別の壁を解説

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント

新規事業を立ち上げる際には、ある程度抑えておくべき成功ポイントがあります。
その成功ポイントについて、解説をしていきます。

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント①:自社の強みを活かす

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント1つ目は「自社の強みを活かす」ことです。
新規事業はたくさん分からないことがあります。そんな中で唯一自分たちが分かっていることは自社の強みの活かし方です。
自社の強みの活かし方は、過去自分たちが培ってきた事業の中にヒントがあるので、比較的容易に見つけることができます。
この自社の強みが活きる市場に参入できているかどうかで新規事業の成否は6割くらい決まるイメージです。

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント②:前例を求めすぎない

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント2つ目は「前例を求めすぎない」ことです。
投資判断を行う際には過去の類似の成功事例などの前例を求めて安心したくなるのが経営サイドの考え方だと思います。
一方で新規事業は前例がないから大成功するのであって、前例があれば、成功の度合いは小さくなってしまいます。
なので、投資判断を行う際には、新規事業担当者に前例を求めすぎないのも大切ですし、リスクを取って前例のないところに投資できるかどうかが、経営サイドの胆力が問われる点です。

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント③:新規事業に強い人材のアサイン

新規事業を立ち上げる際の成功ポイント3つ目は「新規事業に強い人材のアサイン」です。
新規事業はPL・BSなどの経営観点や、事業を伸ばすマーケティングの観点、そして勝負所で大きく投資に出る胆力などの力が問われます。
これらの素養を持つ人材を新規事業にアサインするのが、新規事業成功の最大の鍵といっても過言ではありません。
新規事業の成否は担当人材で決まる
というくらい新規事業においてアサインする人材は大切です。
なので新卒や若手をチャレンジでアサインさせるのは、事業を本当に当てたいのであれば、オススメしません。
新規事業の担当は既存事業の責任者クラスがオススメです。

ただ、実際にはなかなか既存事業の責任者を新規事業に動かすという判断は既存事業の売上などを考えると難しいパターンもあると思います。
そんな時は弊社のようなコンサルを使うのがオススメです。
コンサルは上記のような新規事業に必要な素養は備えていますし、仮に新規事業に失敗した際も外注なので、契約終了で事業を畳みやすいです。
一方でこれが社員だと、その人員の配置転換が必要になるので、撤退も難しくなります。
なので、新規事業の成功確度を上げる観点でも、仮に撤退となった場合の事業の畳みやすさでも、外注でコンサルを使うのは非常に合理的な判断です。

また弊社は1年で70億の新規事業を過去に立ち上げた経験がある私を筆頭に、新規事業が得意なパートナーが多数いますし、新規事業のご支援経験も豊富です。
新規事業立ち上げでご相談がある方はぜひ、下記のフォームよりお問い合わせをお願いいたします。

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また、失敗のパターンに関してはこちらで解説しているので、こちらも併せてご覧ください。

新規事業立ち上げ 失敗するパターンランキングTOP10

まとめ

今回は新規事業立ち上げの進め方を6つのステップでご説明しました。
まとめると新規事業立ち上げのステップは
事業アイディアを考える
市場調査・競合調査を行う
事業のコンセプトを考える
事業の収支計画(PL・BS)を考える
小さくテストする
大きく、一気に投資し、伸ばす
でした。
また、成功のポイントは
自社の強みを活かす
前例を求めすぎない
新規事業に強い人材のアサイン
というところでした。

これらを抑えているだけでも、新規事業の成功確率は上がります。
また、「新規事業立ち上げの進め方に関してもっと聞きたい!」という方や「もっと具体的に相談したい!」という方は下記より弊社にお問い合わせください。(初回無料です)

 

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